古きを訪ね…

かくれんぼ店内の右奥に昭和レトロコーナーなる一角があります。

 

実家で使っていた、たぶん100年物の長火鉢、DSC_4334

オープン準備の頃、椅子を買いに行ったはずなのに

出会ってしまったコロンビアステレオ。

自宅で使っていた黒電話、編みかけのリリアン。

懐かしくて、珍しくて、手に取るお客様も。

 

 

 

 

 

今日ご紹介したいのは長火鉢の上に鎮座しているDSC_4338

『名著復刻 日本児童文学館』。

かくれ文字絵作家がピカピカの女性教師だったころ

買い求めたものの押し入れにずっと眠っていたひと箱。

坪田譲二、宮沢賢治、浜田廣介、坪井栄、野口雨情・・・

児童文学、近代文学史の勉強で出会った作家名が並ぶ。

 

 

 

先日見えられたお客様の一言。

「これは、今では絶対手に入らないプレミアものだね。」

でも、価値を感じる人のもとになければ無価値に等しい。(ごめんなさい)

 

 

 

 

 

インテリアとしては十分活躍してくれていますがDSC_4336

きれいな箱、表紙に巻かれているパラフィン紙は

買った時のまま(ほとんどの本)。

先日、ふとその中の一冊を取り出して

誰も開けていなかったページをそっとめくってみました。

塚原健次郎『七階の子供だち』(昭和12年刊)

 

 

 

 

DSC_4337最初のお話『田舎へ』。

病気の後、東京から田舎へ来た一郎さんが

村の岩吉、仙太という少年たちと

一緒に遊んだりいろいろな冒険をしたりして

身も心も強い子供になっていきます。

二人の少年も残していった本をもとに

水車小屋に図書館を作る取り組みを始める、そんなお話でした。

 

 

また続きを読んでみようかな、と思える読書タイムが過ごせました。

知的好奇心旺盛のお客様。ぜひ、一度手にしてみてください。

 

 

 

 

 

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