事前調査はやっぱり大事。
もう1週間前になってしまいますが、前から気になっていた西荻窪に
「今日しか行けそうもないから・・・という乗り」で出かけてしまいました。
築90年、都会に残る奇跡のカフェ『りげんどう』が一番のお目当て。
中央線「西荻窪」駅から商店街を抜けて
3分ほど歩いた静かな住宅地の一角。
調べてこなければ、何気なく通り過ぎてしまいそうなたたずまい。
テレビで紹介されていましたが、偶然に偶然が重なって残った古民家を
島根県の古民家再生で活躍するご夫妻が4か月かかってリノベーションしたカフェだとか。
詳しくは、https://www.gungendo.co.jp/pages/details/003102.php
新緑の木々の下には、以前はどこかで使われていただろう石畳が敷き詰められ
玄関の引き戸も、昔風のガラス戸で懐かしさを感じさせる。
人気店なので、平日の午後1時過ぎだったけれど、お客様がいっぱい。
「にぎり野菜寿司膳は完売」とかで、要予約だったかも。
たまたま案内していただいた席が、テレビで紹介されていた
布に模様をつけるための版板を利用したテーブル席。
椅子は、どこかの教会で長く使用していたものらしく
やさしい座り心地。
「今月の箸間(あまいもの)」の中の
『キャラメルバナナのパウンドケーキ』と
『冷やし白玉ぜんざい おこげ揚げ添え』。
程よく甘さを抑えつつ、素材の良さを大事にした上品な味でした。
と、ここまではよかったのですが・・・
そのあとは、行き当たりばったりの悲しさで、行きたいと思っていたお店を探して放浪の旅。
やっと見つかったと思ったら臨時休業だったりで、疲れが増幅。
(なんて読むのかおわかりになりますか)
これまた、レトロっぽい店構え。
ドアを押すと、「喫茶店の要素」ともいわれるカウベルが音を立てる。
店内に入ると、天井からは様々なランプ、
壁にも数え切れないほどの柱時計に迎えられた。
『シフォンセット』と『マンデリン』。
店内に数組のお客様がいたものの、とても静か。
マスターとお話ができたらよかったんだけど・・・
昭和時代から使っている「レジスター」で会計をした時も会話が続かず。
他にはどこにも寄れずに帰路に就く時刻(予約したロマンスカーの時刻)になってしまった。
(お店の名前は「ものずき」です。)
家に帰ってネットで集めた資料を読み直すと、「ここに行きたかった」「あの店の近くだったのに」と後悔ばかり。
どうやら、もう一度、じっくり1日かけて訪れなくてはいけないようです。
何年か前に東京の「相田みつお美術館」に行った時に
買い求めてきた本です。
様々な分野で活躍されているいろいろな世代の方が
自分が採り上げた一節について、コメントを寄せています。
あらためて相田さんの言葉をかみしめる一冊となるのでは、と思います。