閉店間際の午後6時55分過ぎ、
店内の客席の照明を落として
食器を洗いあげ、ガスの元栓も閉めた時
ドアをたたく音が。
そこには、
この3月末に引っ越してきたばかりの青年が立っていました。
「赴任先が決まって、明後日こちらを引き払うことになりました。遅いからもう駄目なかなとは思ったんですが、電気がついていたので寄らせてもらいました。深煎りを一杯飲ませてくれますか。」
驚くやらうれしいやらで、すぐお湯を沸かし、妻を呼びました。
まるで、息子の巣立ちの時のようなうれしさとさみしさを感じながら
3人で30分以上、よもやま話をしました。
「こっちに友達がいますから、遊びに来た時は必ず来ます。」
そんなうれしい言葉に、母親目線になっていた妻は、
自炊用にと、自宅にあった焼きそばとキャベツを持たせてあげました。
出会いと別れ・・・。
また明日からも美味しいコーヒーと笑顔でお客様をお迎えしよう、そう思いました。
2013年6月13日 6:49 AM | カテゴリー : マスターのひとり言 | コメント(2)
息子が大変お世話になりました。知らない土地での初めての一人暮らし・・・不安も多い中、見つけた家庭的なコーヒー屋さん。家ではコーヒー党ではなかった息子が今ではミルサーまで買って飲む勢い(笑)夫婦共々近所に息子の癒しの家があって良かったと感謝しております。ありがとうございました。
2013年6月20日 12:26 PM | mama
コメント、ありがとうございました。私たちにも親元を離れて暮らす息子たちがいます。ついつい、余計なお世話をしてしまったかもしれません。まっすぐ前を向いて生きていこうとする息子さんに出会えて、こちらもうれしかったです。
きっと息子さんは、新しい土地でも新しい人と素敵な出会いをして、たくましく生きていってくれるものと確信しております。何年後かに会える日を楽しみにお店をがんばります。
2013年6月21日 7:00 AM | かくれんぼ店主
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