まだ、できる。
サイドバックに入れっぱなしだったPHP7月号。
銀行での待ち時間にページを開くと、
麻生圭子さんのエッセイ
『京都、日々是いいかげん』の中の一節に目が止まった。
【時間に無駄はあるが、無駄な時間はない。目標を達成できなくても、そこに費やした時間に、無駄はない。】
【私、老後の心配をするあまり、老後から逆算して、日々の暮らしを采配していた。あと、30年あるから節約しよう、温存しよう、ではなく、30年もあるなら、まだ何でもできる、やらなくっちゃ。少なくてもあと20年は足し算で生きていく覚悟がなくちゃ、確かに時間がもったいない。】
私とほぼ同年齢の彼女の気づき・決意に納得。
この1週間、閉店後に「懐かしのフォークソング」の楽譜とにらめっこしながら、
伴奏練習や声量アップや音域を広げることにチャレンジ。
結果はどうであれ、私にとって、充実した日々となったことは間違いないようです。
まだ、まだできるかも?なんて思わせてくれた1週間でした。
おかげさまで『おとなの夏まつり』は、35名のお客様をお迎えして、楽しい時を過ごすことができました。
今回は特別に、アトリエからのピアノに合わせての合唱も。
「音符がよく見えなくて」久しぶりというかくれ文字絵作家の弁。
ちぎり絵で作られた一枚一枚の絵を間近で初めて見た
お客様から感嘆の声。変わり絵の「花火」にも大きな拍手。
辺りが少し暗くなった5時45分から、かくれんぼ店内は
深い沼のほとりのような静寂が・・・。
約20分の上演後、しばらくの間誰も立ち上がらず、声も立てず。
すばらしい熱演に、大きな拍手がわき起こったのは数分後でした。
文字絵の解説のパフォーマンスにお客様も興味津々。
ジャンケンで勝った人だけに「なつまつり」の文字絵が
その場で描きたしてもらえる、というゲームに大盛り上がり。
期待の眼差しが集まる中、ギターコードをまちがえたり
歌詞を間違えたり・・・。
でも、心優しいお客様は、笑顔全開で歌っていただき、
曲が終わると、大きな拍手も送っていただきました。
ラスト2曲「若者たち」「今日の日はさようなら」は、
参加者全員での大合唱になりました。
「本当に楽しかったよ」「懐かしい歌が歌えてよかった」
「生ビール、また、飲みたい」「マスター、またギター弾いてね。」
『おとなの夏まつり』は、お客様だけでなく、私たちスタッフにとって忘れられない一夜となりました。