おばあちゃんの『おまじない』。
最近読んだ本の中に出てきた言葉「ちちんぷいぷい、ちちんぷいぷい。」
三代将軍家光が幼かった頃、乳母の春日局が、病気の家光に
『智仁武勇(ちじんぶゆう) 御世の御宝(ごよのおんたから)』
【あなたは、知力と武力に優れた徳川家の宝なのですから、病気に負けるはずはありません】
と励まして言った言葉が語源という。(諸説あり)
それが庶民の間に広まるうちに「ちちんぷいぷい}に変化して、
小さい子供が転んだ時など、痛さを我慢させるときの「おまじない」として
使われているそうです。(今は、ほとんど使われていないかも?)
私も子どもの頃、祖母や母、姉に言われた記憶がありますが、そんな「深い意味の励まし」を知らなくても、
痛みは、和らぎ、どこかに飛んで行ったような・・・。
そういえば、と思いだした「おまじない」があります。
『おんごろごろ、せんだりな、まとうぎーしょ』
お腹の調子が悪い時、お風呂の中でおなかをさすりながら
このおまじないを3回唱えると痛みが和らぎ、だんだん治る
と おばあちゃんから教わりました。
これは、効果を実体験しているので、今でも、やることがあります。
(マッサージによる整腸効果かも)
10年ほど前に、このおまじないに意味があったという文章に出会ってびっくり。
本当の言葉は「おんころころ せんだりまとうぎそわか」という薬師如来様の真言。
【真言や陀羅尼は訳すものではありませんが、おおよそ「帰依し奉る、病魔を除きたまえ払いたまえ、センダリやマトーギの福の神を動かしたまえ、薬師仏よ」となる。薬師真言のコロコロは、患部をなでてさする母の手です。悪いしこりを解きほぐし、痛みを丸め取って、ピーンとはじき飛ばしてしまいます。唱える数は、三・七・十三回、我が子に幸せを吹き込むチャンス】(九州四十九院薬師巡礼)
(父母だけでなく)祖父母や姉兄妹からいろいろなことを教えられてきて、
それが、今の自分の土台になっていると 思うことが時々あります。
(たぶんみんな)もとの意味を知らなくても、『おまじない』を唱えながら、
お互いに家族の健康を願っていたのだと思います。
前振りのつもりが、本文のようになってしまいました。
この間の日曜日に開催された『尊徳マラソン』。
励ましの言葉やちょっぴり心配される言葉もいただき
ありがとうございました。
おかげさまで、無事に10㎞走りきれました。
走っている時、走り終わった時も「走る楽しさ」を実感。
まだまだ走れる楽しさを味わわせてくれる自分の体と
丈夫に育ててくれた両親に感謝して、
明日からも、体と相談しつつ「走れるうちは走って」いこうと思いました。
図書コーナーから一冊。
小田原駅に降り立った時、立ち寄った書店で出会いました。
仏の道を一生追い求めた名僧たちが残してくれた言葉には
「なるほど」と思わせてくれるものが多々あります。
『六十(本当は四十)にして惑わず』の境地にほど遠い自分にとって
示唆してくれることが多いのでは?と買い求めてきました。
よろしかったら、手に取ってみて下さい。